私の記憶の1ページ。

備忘録として書いていきます

親友の自殺。

 

2023年8月、里帰り中に安定期を迎え、

よく連絡を取る大切な親友達には

妊娠報告をしていた。

 

その中の1人の、現在札幌に住んでる

愛ちゃん(学年1つ上)にも、もちろん

そろそろしようとしていた矢先だった。

 

確かあれは私の実母が玄関にある

実家に届いた郵便物を確認しに行ったとき。

 

「ちょっとなんかさとみ宛に来てるよ!」

 

1枚のハガキだった。

愛のご両親からで、伝えたいことがあるから

私から連絡が欲しいという内容だった。

 

 

 

普通、こんな連絡の仕方って、、する?

音信不通なのかな?

そういう感じだよね?

 

母と話して、急いで愛にラインをする。

「ご両親から連絡もらって連絡したよ、

気づいたら早くラインちょうだい!」

 

…2時間経っても返信がないまま。

仕事だったとしても合間に

返信してくれる愛なのに。

 

愛に電話をかけてみる。

…出ない。

 

 

 

どうして?

どうしてご両親からハガキが来るの?

どうしてご両親と愛は連絡取れてないの?

1ヶ月ほど前にインスタで

札幌の乃木坂のコンサート楽しかったと

投稿してたじゃない。

 

‥まさか、まさかね。

事故とかそういうんじゃないよね?

 

不安が押し寄せながら、

 

ハガキに愛のお母さんの携帯番号が

書いてあって、そこにかけてみることにした。

 

 

愛とは、私が小学5年生、

愛が小学6年生のときからの付き合いだけど

愛のご両親とは話したことも会ったこともない。

 

 

初めて愛のお母さんと話した。

 

「愛ちゃんね、実は札幌で自殺で亡くなったんよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

…は?自殺?死んだ??

 

 

その電話のあと、いっぱい泣いた。

なんなら夜も涙が次から次へと出てきて

なかなか寝ることが出来なかった。

 

 

次の日。

愛へ手紙を書いた。

色々複雑な思いをすべて手紙にしたためた。

 

するとすっきり、

割と気持ちの整理がついたと思った。

 

 

 

 

愛ちゃん。

私、今元気な男の子の赤ちゃん生んで

一生懸命お世話に奮闘してるよ。

まだ里帰り中で両親の手を借りながらだけど。

 

ホントに、妊娠報告して喜んでくれる姿、

見たかったなぁ。

 

生まれた赤ちゃん、抱いて欲しかったなぁ。

 

 

 

またその次の日。

愛のお母さんに電話をして、

お線香をあげに行きたいことを伝え、

初めて愛のご実家にお邪魔した。

(愛の実家は私の地元にある)

 

まさか、本人がいなくなってから

ご実家にお邪魔することになるなんて。

 

愛、あまり自分の家のこと、家族のこと、

話してくれることなかったからなぁ。

 

 

愛のお母さん、お父さんとお話しして、

愛のことたくさん教えてもらったし、

私が知ってる愛のことも教えた。

 

仏壇の愛に妊娠報告をして。

反応してよう。天国では喜んでくれてたのかな?

 

 

 

私達は地元の教育委員会が企画した、

学校の夏休み期間に行われる

「アドベンチャースクール」という行事で

出会った。

だから学年も愛の方が1つ先輩だし、

そもそも住んでるところも学校も違う。

 

夏休み期間中の、9泊10日間、

親元を離れて登山やキャンプなどをして

過ごすイベントだ。

 

それに参加しなければ絶対に

出会うことがなかった2人。

 

 

行事が終わってからも、

文通やメール(親のガラケーを使ってた)で

やりとりをして、

ときには喧嘩もして親友となり、

今までずっと連絡取り合ってきた。

 

 

直接、生きている愛に報告したかった。

 

 

今頃、天国で子育てに奮闘する私を

見守ってるのかな。見守ってるよね。

 

 

 

この出来事が、後々の妊娠生活に

大きく影響してくるのであった。

 

 

つわり備忘録。

 

産婦人科で初めて4ミリの赤ちゃんを

経腟エコーで見せてもらった日を境に

つわりが重症化し、実家に帰ることを決意。】

 

 

吐きたいのに出てくるものはない。

吐き気だけが襲ってきて気持ち悪い。

 

ただの水を飲むのが気持ち悪い。

炭酸水なら飲めた。

妊娠前は実母が飲んでいた炭酸水を

試しに飲んでまずいとか言っていたのに、

むしろ美味しい。

 

 

しめじ大好きだったのに美味しくない。

 

 

目眩すごい。

 

たまにおっぱい痛い。

たまに、地味に恥骨っぽいとこ痛い。

 

 

吐きたいのに吐けないを繰り返し続けた結果、

余計にむせてしまい、2〜3回ほど

食べたものや胃液を吐いた。

 

 

胎動を感じないからホントに

お腹に赤ちゃんがいる実感が湧かない。

でもつわりがあるから

赤ちゃんいるんだろうなとは思う。

 

 

赤ちゃん、元気かな。

つわりがあるから赤ちゃん元気だと

信じるしかなかった。

だけど、流産にも種類があって、

稽留流産だとつわりがあっても

母体には何も異常な症状が起きないから

気づかずに胎児は亡くなっている場合があるのも

漫画を読んで知っていたから、

不安で仕方なかった。

 

それでも、流産の原因の9割以上が

染色体異常など胎児に問題があるから、

流産のほとんどは母体のせいではない。

“長くは生きられない運命”の命なのだ。

それも同じ漫画を読んで知っていた。

 

結局、安定期を迎えて、

胎動を感じるようになるまでは

神頼みで赤ちゃんの無事を祈る、

赤ちゃんの生命力をひたすら信じ続けるしか

過ごし方がないのだ。

 

 

妊娠12週になると家で使える、

お腹の中の赤ちゃんの心音を聞くことが

できる超音波心音計「エンジェルサウンズ」を

ネットでレンタルして、

 

赤ちゃんの心音を聞くことで

"今、赤ちゃんは一生懸命生きてるんだ"

と安心材料にしていた。

(※まだまだ赤ちゃんは小さすぎるので

子宮の中のどこにいるか素人はわからなくて

赤ちゃんの心臓の位置を見つけるには

コツがいる為、見つけられなかった場合

逆に不安にさせられるというデメリットも)

 

 

この頃の4週間に1回ペースの健診は

腹部エコーで赤ちゃんの姿が見えるまで

毎回不安で行っていたが、それでも、

毎回大きく成長してくれる姿に

愛しさを感じていた。

 

 

妊娠9週辺りで母子手帳をもらいに行き、

私は今プレママで妊婦の実感が湧いたし

母子手帳の表紙がポケモンだったのに

テンション上がってさらに具合悪くなった。

(それはただのバカ)

 

 

 

妊娠16週、安定期を迎える頃にはつわりは

8〜9割落ち着いて妊娠20週にはなくなった。

 

安定期に入ったその日、

本当に大切な親友達には妊娠報告。

喜んでくれて嬉しかった。

1人の親友を除いては。

 

 

 

不正出血に不安。

 

妊娠検査薬で陽性反応が出て

実母に勧められた助産院に電話をして

妊娠して初の健診の予約を1週間後に取った、

 

その週の金曜日。

 

夕方、トイレに行くとパンツに

生理4〜5日目くらいの出血が付着していた。

 

 

…え?

 

この血は何??

まさか…もう流産の前兆だったりする?

それとも、今回は子宮外妊娠だから?

 

助産院の予約、来週だけど?

 

 

 

旦那は付き合いたてのときから

子供は絶対欲しいと話していた。

私自身は“絶対“欲しいわけではなかったけど

“欲しくない“わけでもなかったし

むしろ旦那の夢を叶えてあげたいという

思いの方が断然大きかった。

 

旦那は赤ちゃんのときに

鼠径ヘルニアの手術を受けていたから

もしかすると子供ができにくいかもと

旦那を生んだ義母から聞いていたから、

いつか不妊治療するかもしれないねと

妊娠前は話していた。

 

不妊治療をしなくても授かることが

できて喜んでいた矢先だった。

 

もしかして、私の方が

不育症とかで流産とかしやすい体だったら?

旦那の夢、叶えてあげられないの?

 

いろんな不安が一気に押し寄せてきて、

涙目になる。

 

実母と予約した助産院に電話して相談。

 

急を要する精密な検査が必要な場合は

産婦人科を受診するよう言われ、

助産院に電話で紹介された産婦人科

電話して明日土曜日に予約を取った。

 

まだ仕事中だった旦那にも

涙目で電話して事情を説明すると、

 

次の日仕事の予定だったけど

「明日、休み取って病院連れて行けるよ」

と言ってくれた。

 

その日の夜は、

早く早く明日になってほしい思いで

一夜を過ごした。

 

 

次の日、土曜日になり、

産婦人科を受診した。

朝には出血はほとんどなくなっていた。

 

人生初めての経腟エコーをしてもらう。

悪い方の未来を言われないか怖かった。

 

「この小さい点、わかる?

これ赤ちゃんだよー、元気元気!!

おめでとうございます!!

んでこの点、点滅してるでしょ?

ちゃんと心臓が動いてる証拠!

赤ちゃんねー、今の大きさ4ミリだよー」

 

おじいちゃん先生が言った。

 

…良かった。

ちゃんと生きてたし、流産してなかったし、

子宮外妊娠でもなかった。

 

 

昨日、出血があったことを伝えると

今出血がないから大丈夫とのこと。

でも念の為不安だろうからって

出血止め?の薬(よくわかってない)を

とりあえず3日分出してくれた。

 

そして、赤ちゃんの心臓の音を

聴かせてくれた。

 

 

 

その産婦人科はコロナ対策として

原則付き添いができなかったから

車で待機をしていた旦那に、

 

「赤ちゃん元気だった!

赤ちゃんの心臓、ちゃんと動いてた!

大きさ今4ミリだって!」

 

 

「俺は大丈夫だと思ってたよ」

「4ミリ?!小さっ!」

 

実母と助産院に赤ちゃんの無事を電話で報告し

帰りの車中はお米の粒みたいな赤ちゃんが

写っているエコー写真を眺めながら帰った。

 

 

その日を境につわりが一気に重くなった。

 

 

着床出血だと思われる出血をしていた

1週間のときでも吐き気っぽい気持ち悪さは

既にあったけど、

そのときは家事やバイトを始めたら

気が紛れるのか気にならなくなる程度だった。

 

それが一気に、

ちょっと旦那が食べるインスタントラーメンを

作る間、キッチンに立ってるだけで気持ち悪い。

ずっと気持ち悪い。

立っても横になっても気持ち悪い。

 

 

…バイト、行かなくちゃ。

まだ働き始めて4日しか出勤してないのに。

 

 

でもこの気持ち悪さ、

乗り切れる気がしない。

 

どうしよう。

行かなきゃ。こんなんじゃ行けない。

 

すごく葛藤してたけど、

「妊娠したこと素直に伝えて、

しばらくつわり中だけでもバイト休んだら?」

 

と言ってくれた旦那の言葉で決心ついた。

 

旦那の言った通りに、

バイト先の店長に電話で

「妊娠したからしばらく行けないこと」を

伝えた。

 

そして家事もろくにできなくなったため、

急遽実家に帰ることにした。

 

それも「実家で身の回りの世話して

もらってゆっくりしてきたら?」と

旦那が言ってくれたから。

 

 

 

そして、1週間後、助産院予約日。

 

助産院の院長先生が担当してくれて、

腹部エコーをした。

 

その助産院は旦那も付き添いが出来たので

一緒にエコーを見ることが出来た。

 

「赤ちゃん元気だよ!

おめでとうございます!

赤ちゃん1センチだよ!」

 

たった1週間の期間で4ミリから1センチまで

ちゃんと成長してくれていた。

 

見た目も、お米の粒から

クリオネっぽい形にちゃんと成長していた。

 

神秘的な何かがそこにはあった。

…なんだか、愛おしいな。

 

 

一週間前の出血の原因は結局、

助産院でも産婦人科でもわからず終いだった。

 

それがたとえ、

流産の超超前兆症状だったとしても

子宮から落ちないようにちゃんと

しがみついてくれて、

生まれてきてくれてありがとうと

この文章を打ちながら横でスヤスヤと

眠っている息子の寝顔を見ながら

心から思う。

 

 

 

妊娠発覚。

 

私は2024年1月24日に男の子を出産し、

初めての育児に奮闘するママである。

新米ママほやほやだ。

 

どうしても、妊娠から出産、そして

子供を育てていくにあたって記憶から

消えないうちに文章に残しておきたかった。

完璧に自己満である。

それでも、参考になるからとか

そういう理由でいいので興味のある人は

ぜひ読んでほしい。

 

私が妊娠に気づいたのは

2023年5月下旬に入った頃。

 

毎月来る生理の出血の量が明らかおかしい。

 

私は割と出血量は多い方だと思っているんだが

1〜2日目なのに生理最終日並みの量しか

出血してない。

3日目も4日目も5日目もだ。

おかしい。6日も経てば出血すらでなくなった。

 

妊娠したら着床出血が出る場合があることを

知っていたため、着床出血と疑った。

 

5日目辺りで夕食時に旦那に話す。

妊娠したかもしれない。

 

でも正直、旦那のリアクションは

あまり覚えていない(笑)

そこまで悪いリアクション

じゃなかったからかな、、、笑

 

 

それから次の週の月曜日。

夕方にドラッグストアに行き

妊娠検査薬購入して

帰ってきてすぐ試してみた。

 

陽性。

 

そのあと割とすぐ仕事から帰ってきた旦那に

やっぱり妊娠だと伝える。

 

その日の夜、私は実母に電話して

妊娠したっぽいことを伝えて、

どこの産婦人科がいいか相談した。

 

それが私の妊娠発覚だった。

 

 

元々旦那は子供は絶対欲しいと

付き合いたての頃から言っていたし、

私自身は絶対欲しいではなかったけど

欲しくないわけではなく、

むしろ旦那の夢を叶えてあげたいという

思いの方が大きかった。

 

だけど、私達はちょうど旦那の地元で

中古の一軒家を購入して引っ越ししたばかり。

 

引っ越し費用でかなり出費が多かったから

これから私もバイトで頑張って

家計を安定させるぞと意気込み、

 

バイトを探して受かって

働き始めたばかりだった。

 

お金、大丈夫かな、、、、

 

 

でも生まないという選択肢はなかった。

 

せっかくお腹に宿ってくれたこの命、

大人の都合で失いたくない。

 

私達を選んできてくれた命。

 

私達は不安はありながらも

生むことを迷いなく選んだ。