私の記憶の1ページ。

備忘録として書いていきます

不正出血に不安。

 

妊娠検査薬で陽性反応が出て

実母に勧められた助産院に電話をして

妊娠して初の健診の予約を1週間後に取った、

 

その週の金曜日。

 

夕方、トイレに行くとパンツに

生理4〜5日目くらいの出血が付着していた。

 

 

…え?

 

この血は何??

まさか…もう流産の前兆だったりする?

それとも、今回は子宮外妊娠だから?

 

助産院の予約、来週だけど?

 

 

 

旦那は付き合いたてのときから

子供は絶対欲しいと話していた。

私自身は“絶対“欲しいわけではなかったけど

“欲しくない“わけでもなかったし

むしろ旦那の夢を叶えてあげたいという

思いの方が断然大きかった。

 

旦那は赤ちゃんのときに

鼠径ヘルニアの手術を受けていたから

もしかすると子供ができにくいかもと

旦那を生んだ義母から聞いていたから、

いつか不妊治療するかもしれないねと

妊娠前は話していた。

 

不妊治療をしなくても授かることが

できて喜んでいた矢先だった。

 

もしかして、私の方が

不育症とかで流産とかしやすい体だったら?

旦那の夢、叶えてあげられないの?

 

いろんな不安が一気に押し寄せてきて、

涙目になる。

 

実母と予約した助産院に電話して相談。

 

急を要する精密な検査が必要な場合は

産婦人科を受診するよう言われ、

助産院に電話で紹介された産婦人科

電話して明日土曜日に予約を取った。

 

まだ仕事中だった旦那にも

涙目で電話して事情を説明すると、

 

次の日仕事の予定だったけど

「明日、休み取って病院連れて行けるよ」

と言ってくれた。

 

その日の夜は、

早く早く明日になってほしい思いで

一夜を過ごした。

 

 

次の日、土曜日になり、

産婦人科を受診した。

朝には出血はほとんどなくなっていた。

 

人生初めての経腟エコーをしてもらう。

悪い方の未来を言われないか怖かった。

 

「この小さい点、わかる?

これ赤ちゃんだよー、元気元気!!

おめでとうございます!!

んでこの点、点滅してるでしょ?

ちゃんと心臓が動いてる証拠!

赤ちゃんねー、今の大きさ4ミリだよー」

 

おじいちゃん先生が言った。

 

…良かった。

ちゃんと生きてたし、流産してなかったし、

子宮外妊娠でもなかった。

 

 

昨日、出血があったことを伝えると

今出血がないから大丈夫とのこと。

でも念の為不安だろうからって

出血止め?の薬(よくわかってない)を

とりあえず3日分出してくれた。

 

そして、赤ちゃんの心臓の音を

聴かせてくれた。

 

 

 

その産婦人科はコロナ対策として

原則付き添いができなかったから

車で待機をしていた旦那に、

 

「赤ちゃん元気だった!

赤ちゃんの心臓、ちゃんと動いてた!

大きさ今4ミリだって!」

 

 

「俺は大丈夫だと思ってたよ」

「4ミリ?!小さっ!」

 

実母と助産院に赤ちゃんの無事を電話で報告し

帰りの車中はお米の粒みたいな赤ちゃんが

写っているエコー写真を眺めながら帰った。

 

 

その日を境につわりが一気に重くなった。

 

 

着床出血だと思われる出血をしていた

1週間のときでも吐き気っぽい気持ち悪さは

既にあったけど、

そのときは家事やバイトを始めたら

気が紛れるのか気にならなくなる程度だった。

 

それが一気に、

ちょっと旦那が食べるインスタントラーメンを

作る間、キッチンに立ってるだけで気持ち悪い。

ずっと気持ち悪い。

立っても横になっても気持ち悪い。

 

 

…バイト、行かなくちゃ。

まだ働き始めて4日しか出勤してないのに。

 

 

でもこの気持ち悪さ、

乗り切れる気がしない。

 

どうしよう。

行かなきゃ。こんなんじゃ行けない。

 

すごく葛藤してたけど、

「妊娠したこと素直に伝えて、

しばらくつわり中だけでもバイト休んだら?」

 

と言ってくれた旦那の言葉で決心ついた。

 

旦那の言った通りに、

バイト先の店長に電話で

「妊娠したからしばらく行けないこと」を

伝えた。

 

そして家事もろくにできなくなったため、

急遽実家に帰ることにした。

 

それも「実家で身の回りの世話して

もらってゆっくりしてきたら?」と

旦那が言ってくれたから。

 

 

 

そして、1週間後、助産院予約日。

 

助産院の院長先生が担当してくれて、

腹部エコーをした。

 

その助産院は旦那も付き添いが出来たので

一緒にエコーを見ることが出来た。

 

「赤ちゃん元気だよ!

おめでとうございます!

赤ちゃん1センチだよ!」

 

たった1週間の期間で4ミリから1センチまで

ちゃんと成長してくれていた。

 

見た目も、お米の粒から

クリオネっぽい形にちゃんと成長していた。

 

神秘的な何かがそこにはあった。

…なんだか、愛おしいな。

 

 

一週間前の出血の原因は結局、

助産院でも産婦人科でもわからず終いだった。

 

それがたとえ、

流産の超超前兆症状だったとしても

子宮から落ちないようにちゃんと

しがみついてくれて、

生まれてきてくれてありがとうと

この文章を打ちながら横でスヤスヤと

眠っている息子の寝顔を見ながら

心から思う。